ブログ*とがびアート・プロジェクト
2006-03-05T00:43:42+09:00
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学校を美術館にしよう! 戸倉上山田びじゅつ中学校 ブログ管理者:門脇篤
Excite Blog
新ブログスタート
http://togabi.exblog.jp/2902226/
2006-03-04T08:34:41+09:00
2006-03-05T00:43:42+09:00
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とがび周辺情報
さて、以下に中平先生からAAF事務局をされている芹沢さんへあてて送られた文面。転載いたします。
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お世話になっています。長野県戸倉上山田中学校の中平千尋です。
ネットワーク会議では大変お世話になりました。多くの方達と出会い、今年もなんとかやって行けそうです。
さて、ネットワーク会議中、ずっとみんなに訴えたいことがあったのですが、どう言葉にしたら良いかわからなかったことがあります。最近やっと言葉にできましたので、芹沢さんにお伝えします。それは、現在の小中学校での図工や美術教育についてです。
現在中学校の美術の時間は、3年間で115時間しかありません。これを一日24時間に換算すると、五日に満たない短い時間です。これでどれだけ豊かな美術教育ができるというのでしょう。
私自身は、115時間でもできる十分豊かな美術教育の授業をしていくつもりですが、文部科学省の臨教審では、将来は中学校ごと音楽か美術を選択して履修させるとか、全く廃止し、国語数学英語に割り振るというような議論が行われています。20年後には美術がなくなっているかもしれません。
もし、そうなった場合、世の中に子ども達に美術や表現の楽しさを伝えていく手段は、地域のアート・フェスティバルしかないかもしれません。私が「とがびプロジェクト」などを実践し始めた理由は、まさにそういった危機感からです。
一年間365日の中で、一日くらいはアートの話題を家庭に持ち込みたい。夕飯の話題をアートの話題にしてみたい。「今日みた作品すごかったよ」「変な作品見て、意味わかんない」など何でもいいのです。「とがびあーと・プロジェクト」で、そういう話題を提供したいと考えていたのです。
アート・プロジェクトを開催される方々にお願いしたいと思います。できるだけ子ども達や保護者を巻き込んでください。できれば学校の先生方も巻き込んでください。そして作家の方々は、小さいギャラリーでマニアばかりを相手にしているのではなく、将来の鑑賞者になる子ども達にインパクトを与えてください。テレビゲームに負けない作品を発表してください。私は、「とがび」という世界のどこにもない美術館を子ども達と作ります。みなさん、よろしくお願い致します。芹沢さんには、今後ともご迷惑をおかけしますが、どうぞ相談などに乗ってください。
千曲市立戸倉上山田中学校
中平千尋]]>
3学年卒業制作紹介(2)
http://togabi.exblog.jp/2902211/
2006-03-03T08:23:00+09:00
2006-03-04T08:27:24+09:00
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とがび周辺情報
展示を始めると、休み時間など生徒が集まり足を止めて鑑賞していきます。「おー、すげえなあ」など歓声を上げてじっくり見入っている姿が見られます。
今日紹介する作品の一つ目は、針金と紙粘土で作った、「Dream of People」です。夢というテーマから、作者は「寝ているとき見る夢」を表現しようとしました。恐い夢を表現していますが、どこか暖かい感じを出そうとしたそうです。
もう一つは、「EVERYBODY LET'S SMILE!」です。クラスメート全員の顔を1ページに一人ずつ、鉛筆だけで描いています。まだ21人しか描けていないので、卒業式までに全員描きたいと作者は言います。描かれたクラスメートは、みんな笑顔でよく特徴がとらえられています。
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平成17年度卒業制作展(1)
http://togabi.exblog.jp/2891550/
2006-03-02T23:20:37+09:00
2006-03-02T23:20:37+09:00
2006-03-02T23:20:37+09:00
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とがび周辺情報
本校では、平成17年度卒業制作展が行われています。毎年、3年生の授業の最後に、「夢」をテーマに自由制作をしています。
3年間、「Nスパイラル」(=中平スパイラル)という課題設定で、「遊び的学習」・「スキル的学習」・「テーマから発想する学習」を繰り返し行った3年生が、卒業を前に、15~18時間かけて、「夢」をテーマに、素材、表現形式は全く自由に制作します。3年生は、多くが選択美術で、本校で行われている「暗闇美術館」や長野県信濃美術館の主催で同館にて行われる「夜のやねうら美術館」、そしてもちろん「とがびプロジェクト」を経験しています。
今年もオブジェ、絵画、写真、インスタレーションなど様々な表現形式の作品が出そろい、美術室の廊下から職員玄関まで、作品があふれかえっています。今日から、何回かに分けて作品を紹介していきたいと思います。
今日紹介する作品ひとつ目は、「雲海」という油絵作品です。これは、キャンバスに油絵の具で雲海の様子を描写したもので、額に木の枝を使っています。雲海の晴れ間からは朝日が見え、真っ白い鳥が今まさにキャンバスに舞い降りようとしています。鳥は紙粘土で立体的に作ってあります。
次の作品は、「Dear My friends...」という作品です。箱からモールで作った花があふれ飛び出してきそうです。この花は「大好きな友達への感謝の花束」だそうです。
今日最後は、「The Best Place」です。野球部だった男子生徒の作品で、「自分が一番行きたい場所」だそうです。甲子園が遠近法をうまく使って感動的に描写されていると思います。
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ながのアート万博2006
http://togabi.exblog.jp/2891683/
2006-03-01T23:26:00+09:00
2006-03-02T23:30:09+09:00
2006-03-02T23:30:09+09:00
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とがび周辺情報
http://www3.atwiki.jp/naganoartexpo/
(mixi内のコミュニティはこちらhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=652122)
長野市街地および近郊で、
自主企画・自主運営による個展・グループ展を開催する
個人・団体を募集中!
情報発信・交流をうながす枠組に参加しませんか。
展示補助費5万円支給2組選出の「2007プロポーザル」も募集します!
開催期間:2006年7月2日~8月5日
応募締め切り:2006表現者=4/28(金)必着、2007プロポーザル=5/31(水)必着
※参加無料。どなたでも参加出来ますが、出品のみのコンクールやコンテストではありません。
応募要項 http://www.avis.ne.jp/%7Emargaret/06yoko.htm
応募用紙 http://www.avis.ne.jp/%7Emargaret/oubo.pdf
[応募・問い合わせ先]
ながのアート万博事務局
〒380-0917 長野市大字稲葉南俣2748-4
TEL&FAX 026-221-7443
http://www3.atwiki.jp/naganoartexpo/
******募集要項**********************
a. 2006 表現者(個展・グループ展など)募集要項 4/28(金)必着
・対象者 7/2~8/5 の間に個展・企画展・公演・イベント等を開催する芸術家、美術団体、 グループ、美術館、学校、等。年齢、経歴、ジャンル問わず(絵画、クラフト、写真、インスタレーション、音、身体表現、他) 。
・参加方法 応募用紙の 1.) 参加申込書、2.)マップ掲載データ、を記入のうえ、3.)マップ掲載写真を同封し、事務局宛4/28(金)までに郵送ください。
b. 2007 プロポーザル募集要項 5/31(水)必着 [展示補助費5万円支給2組選出]
・対象者 ながのアート万博2007(平成19年夏)への出展を希望する表現者。経歴、ジャンル問わず(平面・立体作品のほか、市民・街をまきこむアートプロジェクトなど)。
・対象作品 既に完成している作品で、市街(ショーウィンドゥ、アーケード、公園など)に展示可能なもの。
・参加方法 応募用紙の 1.) 参加申込書、を記入のうえ、4.) A4縦(297mm×210mm)一枚に作品写真(必須)の入った展示プランを作成し、5.) A4縦一枚に作品概要文(作品コンセプト)400字程度と経歴をまとめ、事務局宛5/31(水)までに郵送ください。
・選出方法 応募者間の互選により2作品を選出。(投票方法等は後日、応募者にお知らせします)
* プロポーザルは、出来るだけ具体的な展示場所を仮定して、作品形態(サイズ・素材)等を明記し、わかりやすい展示イメージを作成ください。
* 4.) 5.) のプロポーザル書類は壁面展示可能な平面であれば記載方法は自由ですが、白黒・縮小コピーで資料配布されることをご了承ください。
* 一人で複数点応募できますが、互選での投票権は一人分になります。書類不備の場合、不参加となり、投票権はありません。
* 参加者全てのプロポーザルを7/2~8/5インフォメーションセンター(ナノグラフィカ)に展示します。
* 選出された場合、展示場所の確保など事務局がサポートしますが、作品展示・設営は選出者の責任で行ってください。
* 展示補助費は一律5万円の支給で、交通費・会場費等の別途支給はありません。
* 展示補助費は、ながのアート万博2007での作品展示が完了した時点で支給します。
c. ボランティアスタッフ 随時募集中
・仕事内容 マップ(チラシ)折り、発送、配布等の広報。企画展の受付、作品管理、など。関心のある方は事務局までご連絡ください。
注意事項
・ 表現者(個展・グループ展)の会場は参加者各自が手配してください。
・ 各々の展覧会にかかる会場費、制作費等は各々の自己負担となります。
・ 各展覧会の記録も各自で行い、展覧会終了後に作品記録用データを事務局までお送りください(作品記録用データ原稿の記入用紙は後日、参加者の方にお送りします)。
・ 参加者間で情報交換(展覧会・公募情報など)が出来るよう、参加者間に限りメールアドレスを公開します。 公開を希望しない方は、その旨連絡ください。
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「夜のやねうら美術館」搬出
http://togabi.exblog.jp/2847649/
2006-02-25T19:45:00+09:00
2006-02-25T19:47:04+09:00
2006-02-25T19:46:14+09:00
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とがび周辺情報
今日、生徒と一緒に長野県信濃美術館で行われていた「夜のやねうら美術館」の作品撤収を行いました。そこで、このような作品展へこられるお客さんの特徴を、生徒が発見しました。
生徒作品「あなたの中の善と悪」で、お客さんにある問いかけをしました。「今、あなたは善ですか?悪ですか? 自分の心を蛍光ペンで描いて、壁に貼ってください」というものでした。今日、その作者である生徒が作品の撤収をしてみると、なんとこの問いかけに答えて、絵を描いてくださった人の数が、252名であることがわかりました。この展覧会の総入場者数が1124人ですので、4人に一人がこの参加型作品に参加してくださったということになります。この結果を見た作者の生徒は、自分たちの作品への回答が想像以上に大きかったことに感激していました。また、作者の生徒は、「お客さんは、やねうら作品を見ることにより、自分たちも作品作りをしたくなったのではないか?」と仮説をたてました。そして、「来年のとがびのお客さんも、もしかしたら作品を見ていくうちに自分たちでも何か作りたくなるかもしれない。だから、作家の作品と参加型のスペースを作ると良いのではないかな」という考えに達しました。これは大きな発見でした。彼らの発見に私も興味があります。
また帰りの車中で、彼らの「とがび2006」への発想は更に広がり、「選挙カーみたいに、車でとがびの宣伝をしたらどうか」「でも田中康夫長野県知事の選挙と時期が重なっちゃうよ」「温泉とかセブンイレブンなんかと協力してもらいたいなあ」「東山魁夷作品を見て、何か絵を来た人が描くってのはどうか?」などユニークなアイデアがたくさん出ました。
今回の展示で大きな収穫がありました。]]>
「夜のやねうら美術館」まとめの会
http://togabi.exblog.jp/2837911/
2006-02-24T14:41:05+09:00
2006-02-24T14:41:05+09:00
2006-02-24T14:41:05+09:00
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とがび周辺情報
今日、先日長野県信濃美術館で行った「夜のやねうら美術館」まとめの会を行いました。講師として長野県信濃美術館学芸員・土屋宏美氏が来校され、受講生徒に対し、映像を交えながら講評してくださいました。信越放送で生徒の作品がクイズに使用された場面のビデオや、作品一つずつの写真を使い、丹念にお話ししてくださいました。
会期中の入場者数は1124人で、アンケート結果から見る限り、86パーセントの方が「良かった」または「とても良い」と回答されていることもわかりました。感想の中には、「夢のある空間で楽しめた」「神秘的だった」というものが多かったです。
生徒から土屋さんへの質問コーナーでは、「なぜ学芸員になったのですか?」などといった質問が出され、土屋さんは楽しく答えてくださいました。
最後に、美術館から生徒への質問で、「どんな美術館なら多くの方々が来られると思いますか?」と聞かれ、生徒は「遊園地風な美術館」「お菓子の美術館」「みんなが作品を触ったり、参加したりできる」「からだにいい体感型作品を並べる」「見るだけでなくいろんな間隔で楽しめる」などと答えていました。
実に良いまとめができたと思います。
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金沢から視察研修
http://togabi.exblog.jp/2829132/
2006-02-23T13:32:49+09:00
2006-02-23T13:39:02+09:00
2006-02-23T13:30:46+09:00
togabi
とがび周辺情報
今日、石川県金沢市立泉中学校の國坂昌子教諭が、学区視察研修のため、戸倉上山田中学校を訪れ、私の美術の授業を視察されました。
今回の視察のねらいは、本校で行っている「とがびプロジェクト」について話を聞き、金沢21世紀美術館との連携の参考にするというものでした。「とがび」については、ホームページの情報を参考にされたようです。
金沢21世紀美術館は、今年度金沢市の小中学生を全員美術館に無料招待するなど、教育との連携を進めている先進的美術館です。今後、金沢市とも連絡を取りながらお互い高めあっていけるといいなと思いました。]]>
「夜のやねうら美術館」作品紹介その2
http://togabi.exblog.jp/2775838/
2006-02-16T01:12:00+09:00
2006-02-17T01:16:46+09:00
2006-02-17T01:16:46+09:00
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とがび周辺情報
長野県信濃美術館で19日まで開催されている「夜のやねうら美術館」の作品紹介パート2です。
「鼻の世界へお入り」という作品は、階段を上って講堂入り口に大きな鼻の絵が描かれています。その鼻の穴を入ると、宇宙の銀河が輝いているという作品です。外と中の様子が全然違って楽しいです。
次は、「○○さんのかくれんぼ」という作品です。昔のくみ取り式トイレを思わせる個室に入り、便器のふたを開けると…!! びっくりする、どっきり作品です。
次は、「キノコの山」という作品です。使わなくなった傘に蛍光塗料を塗り、天井からぶら下げています。風で少し回転して幻想的な雰囲気を醸し出しています。
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ニョロ、島根県に展示決定
http://togabi.exblog.jp/2775799/
2006-02-15T01:05:00+09:00
2006-02-17T01:11:32+09:00
2006-02-17T01:11:32+09:00
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とがび周辺情報
関野宏子さんより、島根県の浜田市世界こども美術館に、「とがび2005」で生徒とともに制作したフェルトの作品「ニョロ」が展示されることになった、という知らせが届きました。
生徒はみなとても喜んで、関野さんに手紙を書きました。これを掲載します。
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ニョロが展示されることになって、おめでとうございます。戸上中でもニョロは元気です。とがび後も、約二週間くらい学校で展示されていました。またとがびだけじゃなくて、いつでも戸上中に遊びに来てください。
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お元気ですか? ニョロはすごくかあいいですよ! 島根に行くんですよね! すごいですねえ。また戸上中に遊びに来てください。待ってます。
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えっと、ニョロ展示おめでとうございます。「たくさんのニョロと一緒に」ってことは、とってもにぎやかな展示になると思います。これからもたくさんのニョロたちを世に生み出してください。それでは、またいつか。
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関野さんへ。ニョロ展示おめでとうございます。島根で展示されること、私はとってもうれしいです!! ニョロのことを大切にしてください。私も大切にしたいです。
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一緒に作ったニョロが展示されて私も嬉しいです。島根県は遠いですねえ。遠すぎるので、見に行けないですけど、ものすごーくうれしいです。
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展示については以下のとおり。
「触って楽しむ現代美術」
2006/4/15~6/18 9:30-17:00(入館-16:30)
休館日:毎週月曜日、祝日の翌日
浜田市世界こども美術館 http://fish.miracle.ne.jp/hama-b/page1.htm
〒697-0016島根県浜田市野原町859-1
℡0855-23-8451
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「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)2006」ネットワーク会議
http://togabi.exblog.jp/2761087/
2006-02-12T13:20:00+09:00
2006-02-21T14:26:37+09:00
2006-02-15T13:23:36+09:00
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とがびプロジェクトについて
2月11日と12日、東京・浅草にあるアサヒビール・アートスクエアにて、「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)2006」ネットワーク会議が行われました。「とがびプロジェクト実行委員会」として今までの経過を説明、全国発信の良い機会でしたので、是非中学生にも発表させたいと考え、とがび2005で、ギャラリー・トークツアー担当として活躍した2学年の鈴木里沙さんに発表していただきました(全文を文末に掲載)。
鈴木さんは、「とがびプロジェクト」開始当時の不安や期待感、昨年度の326(ナカムラミツル)作品をお借りし、多くの方々が感動していた様子を素直な言葉で表現してくれました。
AAF実行委員や全国のほかの企画者からは、「とても楽しみなので、是非見に行かせていただきます」「中学生がやっているところが良い」とたいへんな反響でした。私自身もやる気がみなぎってくる思いがしました。
ネットワーク会議に出席して、いろいろ感じたことはあったのですが、うまく考えがまとまらず全体に話せなかったことがあります。それは、今後、学校の義務教育から図工や美術が消えていくだろうと予想され、なくしても良いのではないかと真剣に主張する教育者もいる中で、しかし地域のアートプロジェクトは、是非とも小学生や中学生を巻き込んでいってほしいということです。さらに言うと、学校の先生方を積極的に巻き込んでいってほしいと思います。
11日に、AAF参加の全国で行われる他の企画者からのプレゼンをお聞きしましたが、全23企画の中で、学校関係者が登場するものはほとんどありませんでした。全国でこのような取り組みがもう5年の長きにわたって行われてきているのに、学校関係者がなぜ関わってこないのか。そこに大きな問題がかくされていると感じました。もし学校教育の中で美術を行う時代が終わってしまったとしたら、あとは地域でやっていくしかないわけです。そういう日は遠からず訪れる気がしてなりません。危機感を常にもっていくべきではないかとの思いを痛烈に感じました。
AAFネットワーク会議プレゼンテーション原稿
発表者:鈴木里● (千曲市立戸倉上山田中学校2学年)
発表日:平成18年2月11日土曜日
発表場所:アサヒ・アート・スクエア(東京・浅草)
戸倉上山田中学校の鈴木里●です。
最初の「戸倉上山田びじゅつ中学校」、略して「とがび」は平成16年(2004年)10月9日・10日に行われました。この活動は、1年1組・2組の生徒が、「キッズ学芸員」として企画・運営を行い、まさに学校を美術館に一変させたプロジェクトでした。
まずは中平先生からお話を聞き、長野県信濃美術館が所蔵する東山魁夷の絵を借りたい! ということになり、さっそく美術館へ行って、「東山魁夷さんの絵を貸してください」と頼みました。けれども、単刀直入にそんなことを言っても貸していただけるわけがありません。なので、美術館の松本猛館長さんや学芸員さんに絵をどのように配置すればよいのか、光の調節・湿度はどうしたらよいかなど大切な事を教えてもらいました。そして、教室をどのようにすれば、絵に良い環境が作れるのか、学芸員さん、先生、「キッズ学芸員・東山グループ」を中心に考え、貸し出し条件がそろって、東山魁夷さんの絵を借りることができました。そこまで本当にすごく苦労しました。
このプロジェクトには、他にも池田満寿夫さんの版画や、県内外から来てくださった作家さんもいました。当日は台風だったのですが、大勢のお客さんが来てくれました。春から準備が行われて、アンケートやちらし配り、ポスター作りなど大変でしたが、すごくいい思い出になり大成功に終わりました。
平成17年(2005年)10月8日・9日。第2回目の「とがびプロジェクト」が行われました。2学年の総合の時間を使って(※第1回の「とがび」で「キッズ学芸員」をした生徒はこの年、2学年になっていました)、56名の生徒が協力して活動に取り組みました。この年は、生徒が自分たちで呼びたい作家さんに手紙やビデオ・レターなどを送って参加を頼みました。
私は、イラストレーターの326(ナカムラミツル)さんのイラストをとがびプロジェクトで展示したいと思い、友達と一緒に手紙とビデオ・レターを送りました。そうしたら、なんと返事が返ってきて、イラストを借りる事ができました。当日、326さんのイラストを見に来てくれたお客さんがたくさんいて、イラストや詩を見て、「すごく感動した」「来て良かった」という感想を私たち「キッズ学芸員」に言ってくれました。他に参加してくださったのは、昨年に引き続き東山魁夷さん(※長野県信濃美術館より借り受け)や、奈良美智さん(※松本市のコレクター所蔵品を借り受け)など、たくさんの作家さんに協力していただきました。
「キッズ学芸員」の活動では、「ギャラリー・トーク・ツアー」を行いました。「ギャラリー・トーク・ツアー」とは、お客さんを全ての展示場所に作品の説明をしながらご案内するという活動です。このツアーをやってみて、準備では、展示する作品の資料を集めたり、どのように説明すれば良いか、すごく大変でしたが、長野県信濃美術館の学芸員さんにギャラリー・トークについて大切なことや、わからないことをお聞きし、何回も練習しました。当日は、自分なりに作品の説明をしたり、地域の方々とお話をしたりして、「とがび」についての感想などを伺うことができました。お客さんの感想の中には、「全ての展示場所が見学でき、説明も聞けて良かった」「中学生がこんな大きな活動をやっていてすごい。がんばってね」などあり、本当に嬉しかったです。
学校が美術館になったあの日を、もう一度実現させたいと私は思っています。戸倉上山田中学校で行われた「とがびプロジェクト」は、説明しても説明したりないくらいの思い出や良いところがたくさんあります。今年平成18年(2006年)10月に予定されている第三回目の「とがびプロジェクト」では、もっとたくさんの人に知ってもらい、見に来ていただきたいと思っています。
私は、一つの教室を使って、今までの「とがび」の思い出や良いところをぎっしり詰め込んだ空間を作ることができたらいいなあと思っています。今から、次のとがびの計画を立てていきたいです。大きな感動、そして…戸倉上山田中学校をアートでジャックしたいです。]]>
「夜のやねうら美術館」オープン!
http://togabi.exblog.jp/2761167/
2006-02-11T13:31:00+09:00
2006-02-15T13:38:52+09:00
2006-02-15T13:38:52+09:00
togabi
とがび周辺情報
真っ暗な講堂内に、ブラック・ライトなどで作品が浮かび上がっています。善光寺の「ながの灯明まつり」と並行して開催されているイベントで、初日だけで100人の入場者があったそうです。
千曲市立戸倉上山田中学校選択美術「五感でアート」をとっている39名の生徒作品も出品されています。
「あなたの中の善と悪~あなたは今どっちですか?」という作品では、今の心の様子を蛍光ペンで書き、衝立に張っていくという参加型作品ですが、2日目にしてすでに衝立の面が見えなくなるほど、絵が張られていました。ありがたいです。
今回の展示では、戸倉上山田中学校の生徒だけではなく、長野市立犀陵中学校2年生の生徒が作ったアニメーション作品も上映されています。東山魁夷館から入場すると、壁面の700枚ほどのアニメーションに使われたセル画がずらっと展示されていて圧巻です。作品もイマジネーションに飛んでおり素晴らしい仕上がりです。
ぜひ多くの方に見に来ていただきたいと思います。
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「夜のやねうら美術館」の展示作品
http://togabi.exblog.jp/2690503/
2006-02-08T11:49:00+09:00
2006-02-07T11:53:06+09:00
2006-02-07T11:52:41+09:00
togabi
とがび周辺情報
一つめは、「キラキラ2」です。テレビを4台向かい合わせて設置してあります。画面には小さな穴が無数に開けてある黒画用紙が貼ってあり、ノイズ画面のブラウン管の光がきれいに輝きます。なかなか美しい作品です。
次は、作品名「チェリーフラワー・27日の放課後」です。白く区切られた個室の中は、放課後の教室のようになっています。机の上には手紙が置いてあり、何か文章が書かれています。さて、文章の中身は・・・・・?
最後は、「夜のプチパーティー」です。この作品では、視覚、臭覚を楽しんでいただきます。ちょっと怖いお面を自由にかぶり、自分の変身した姿を鏡で見ます。また、机の上で展開されているパーティーの食べ物に鼻を近づけると良い香りがほのかに漂います。
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アーティスト・イン・スクール
http://togabi.exblog.jp/2686751/
2006-02-07T23:22:00+09:00
2006-02-06T23:26:21+09:00
2006-02-06T23:24:31+09:00
togabi
とがび周辺情報
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皆様
お久しぶりです。漆です。
今年もよろしくお願いいたします。
皆さんいかがお過ごしですか?
さて、私から現在北海道で行っているアーティスト・イン・スクール事業についてのご案内です。
本日2月6日より帯広市立花園小学校にて一週間、俳優の杉浦圭太さんをお招きし活動します。
活動の詳細は下記ブログにて随時ご報告いたしますので、ご興味のある方はご覧になって下さい。
アーティスト・イン・スクール ブログ
http://inschool.exblog.jp
以下今回のプログラムの概要です
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2006十勝AIS第一弾 ご案内 「はなその劇場」
俳優の杉浦圭太さんが、学校の余裕教室を「はなその劇場(芝居小屋)」に変化させ、1週間解放します。
劇場では、日替わりのテーマを設定し、杉浦さんと子ども達が、演劇を通した様々な表現活動(朗読及びパォーマンス)を行います。
また活動終了後、帯広市内で報告会を行いこの活動全体を一般の方々に紹介します。
<開催校>
帯広市立花園小学校
<開催期間>
活動期間:2006年2月6日(月)~10日(金)
<報告会>
*開催日:2006年2月11日(土)
*時間:午後6時30分~午後8時
*場所:勝毎アカデミー(帯広市ナガサキヤ内)
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2006十勝AIS第二弾 ご案内 「歌つくろう会」
~「本当の言葉」は、そこに生きている、その人から発せられ「歌」になります。
「歌」は時に、人を支え、「生きる力」なります~
長年、単なる「歌」のみならず、コマーシャル音楽を始め、芝居、映画等、多くのジャンルで音楽を
担当してきたクニ河内さんが野田美香さんと共に、地域に生きる人の「本当の言葉」を歌にし、皆さ
んと一緒に残していく企画です。
<実施校>
帯広市立大正小学校 体育館or音楽室
<対象>
大正小児童,父兄,先生,地域の皆様(希望者50名前後)
<実施期間>
平成18年2月18日(土) 午後1時~午後5時
<招聘アーティスト>
野田 美佳(音楽家/打楽器奏者)
クニ河内(音楽家/作曲家)
********************
<企画構成>
主催:アーティスト・イン・スクール実行委員会
共催:帯広市、帯広市教育委員会,十勝毎日新聞社
協力:帯広市立大正小学校
事務局:十勝毎日新聞社 事業部 (担当:杉岡麻理香)
サポート:くんへい実行部隊
企画:S-AIR (担当:小田井真美、漆 崇博)]]>
「夜のやねうら美術館」搬入
http://togabi.exblog.jp/2682027/
2006-02-06T14:59:00+09:00
2006-02-06T15:05:11+09:00
2006-02-06T15:03:05+09:00
togabi
とがび周辺情報
2月4日土曜日、長野県信濃美術館で開催される「夜のやねうら美術館」に展示する生徒作品の搬入を行ってきました。2トントラックで一時間かけて運搬し、有志の生徒5名と中平とで運びました。
長野県信濃美術館講堂に、生徒は自分たちの作品を思い思いに展示していました。今回の作品は、参加型が多いです。
例えば「チェリーフラワー・27日の放課後」という個室になった作品。部屋には学校の机と椅子が設置され、その机の上には手紙が置いてあります。作品はその手紙に書かれた場所を探すというものです。
また、「人の中の善と悪」という作品は、作者からの「あなたは今、善ですか?悪ですか?」という質問に対し、観客は絵で回答するというものです。
2月11日の会期スタートがとても楽しみです。
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「夜のやねうら美術館」
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togabi
とがび周辺情報
長野県信濃美術館主催の「夜のやねうら美術館」に出展するためで、同展は長野市善光寺の長野灯明まつりの関連企画。平成16年から行われており、今年で3年目になります。会期は2月11日(土)から2月19日(日)まで。夜間のみ開館されます(午後8時まで。入館は午後7時半まで)。
なぜ屋根裏美術館という名前かというと、信濃美術館の3階講堂が展示場所なのですが、そこの壁が煉瓦作りで、まるで「屋根裏みたい」だったので、このように命名されました。そもそも、この「やねうら美術館」は、戸倉上山田中学校2学年選択美術で行っている「暗闇美術館」を見た信濃美術館学芸員・伊藤羊子氏が、気に入ってくださり、「なんとか一般公開できないか」と、同美術館で毎月第三土曜日に開講されている「やねうら美術館講座」を受講している一般の方々の作品とともに、展示されることになったものです。
今日の授業は、作品搬入前の最後の授業でした。一般公開ということで緊張感のある制作が続いています。大きな鼻を形作り、会場入り口を鼻の穴に見立て、一歩足を踏み入れると、大きな銀河を見ることになるという「鼻の世界にお入り」という作品。昔懐かしいくみ取り式トイレのふたを取るとびっくりするような仕掛けのある「○○さんのかくれんぼ」など、子どもの世界を形にしたような不思議な空間が明日の搬入で見えてきそうです。
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